ありがとう

みなさんはよく、物に感謝しなさいと言われることがあると思います。

わたしはこんな経験をしました。

私は自営業を計画的に立ち上げた訳ではないので

お客様も少なく、仕入先(仕事に関係した物を購入する)も無い状態で

独立しました。

そんな状態で独立して仕事を始めた時、ある仕事を受けました。

独立する直前に配線の仕事を少し行なっていたので

電気工事関係の仕事を受けました。

直前に行っていた仕事ですので、作業内容としては出来たのですが、

電気工事に必要な圧着端子という部材が必要なのです。

これが手に入らなくてすごく困りました。

この部材、1箱100個入りで数百円しない部材ですが、

その当時、問屋からしか購入できませんでした。

問屋からしか購入できないと言うことは

自営業者では基本、購入できないと言う事になります。

多くの自営業者は独立するときに前職のツテで仕入れることを

確認してから独立するのですが、

独立の状況が状況なので付き合いのある問屋も無いし、

取引していただけるような根回しもしていなかったので

売ってくれる問屋が無かったのです。

でも、どうしても圧着端子が必要でしたので、近くの問屋を捜して、

飛込みで売っていただけるようにある問屋に行きました。

やはり、最初に言われた事が「会社でない、個人のあなたには売れない」と

言うことでした。

その時はなんとか交渉して「特別に1箱なら、次は売らない」ということでした。

商習慣上売ってもらえないのはわかっていたので、とても感謝して

売ってもらいました。

このように、「お金」があっても、買う立場の人の状況によっては

物は買えないということを学びました。

世間で言う、「お金で買えない物」と言うことと違いますが

買う事ができない事があることを知ってからは、

コンビニエンスストアで買い物をする時も、売ってもらえてありがたいと

思える様になりました。

よく、考えれば、コンビニの店頭に並ぶまでにとても、多くの人が介在し、

近くまで、運んでくれているわけです。

コンビニが出来る前はスーパーなどまで時間を作り、

足を運ばなければならなかったわけです。

時間や労力を省けるし24時間空いているわけですから

とても有り難いと思います。

これは、私が経験したのであって

無理に「売ってもらって有り難い」と思いなさいと

言っているのではありませんが、

やはり、どんな事でも「当たり前」と考えるのではなく

「ありがとう」と感謝して生きていきたいと

わたしは思っています。

「ありがとう」と感謝して生きていくと

イライラする事が減ったように思います。

一度、考えてみてはどうでしょうか?

投稿者: zenadmin

学生の時代から変わり者と呼ばれてきて、2000年についに引きこもりになった者 その時に檀家寺の和尚様に誘われて坐禅に触れたのをきっかけに社会復帰できた経緯を持っています そこで感じたことなどをブログにしようとして立ち上げました