二度と巡らぬ一期限りの、神の恵みの生なり

今日1月11日は、鏡開きであり、成人の日でもあります。

 

お供えした鏡餅を下げる日は、各地方によって異なるようですが、年神様がいらっしゃる七日までを松の内と言い、松の内が明けた十一日に行うのが一般的のようですね。

 

「モチ」というのは、モモノミチ(百の道)のことで、惟神(かんながら)の道のこと。これを約(つづ)めて「モチ(餅)」というそうです。

 

「トシ」の語源は「穀物を意味した語トシの転義。穀物の実りは一年を周期としたところから」(日本語源大辞典)

 

実りを意味していて、「稔」=「トシ」「ミノル」とあててました。

 

日本では普通、稲は一年に一度実るから、昔は稲の実りを意味していたようです。その「とし」が一年の単位を表す言葉へと変化していったようです。

 

「トシ」=「稔」=「神様の実りの霊力」=「年」。

 

「歳神様」は稲の神様であり、実りをもたらす神様です。歳神様の力が宿る「お年玉」は実りの力、霊力を示す言葉です。

 

東北では、お正月に作る丸餅のことは「年玉」と言われています。「年玉」は歳神様にお供えするお餅で、そのお餅をいただくことで神様の恩頼(みたまのふゆ)をいただき、新しく生まれ変わり、無事に一年を過ごすことができるという信仰です。

 

歳神様の代理となる方、つまりその家の長から「お年玉」をいただくという習慣。歳神様からの霊力をいただくのが「お年玉」です。

 

語源辞典にも載っていますが、お年玉が金銭になったのは最近のことのようです。お年玉の本当の意味、今、失われてしまってますよね。残念です。

 

今日十一日は長女の誕生日。無事に三十歳を迎えることができました。一番下の娘は、二十歳、成人式を迎えました。

 

真ん中の娘も、この「トシ」を二十五年積み重ねました。

 

令和3年の新春に、新たな門出を迎えた新成人の皆様、心からお祝い申し上げます。

 

皆様を今日まで愛情深く育ててこられたご家族をはじめ、温かくご指導くださった先生方や地域の皆様に、感謝と敬意を表します。

 

この世は全ての命がお互いに影響し合い存在しています。自分ひとりで生きているのではありませんし、自分だけの命ではありません。

 

生かされていることを知って下さい。大切な命だから、大切な人生だから、しっかりと選択し、生き方に責任を持って下さい。

 

人を尊重し、ご縁を大切にし、信じ合える、尊敬し合える人間関係を築いてほしいと思います。

 

人生で訪れる試練もありましょうが、清く豊かな心、広い視野、精進努力、想像力、溢れるエネルギーで、乗り越えて下さい。

 

希望と勇気を持ち、自分の思い描く未来に向かって思い切りチャレンジしてください。

 

そして、自分を守り、大切な人を守り、困っている人に手を差し伸べてください。

 

自分の地域、町、国を愛し、皆様のその熱い情熱と若いエネルギーを、良き日本、良き地球にすることに活かしていただけることを願っています。

 

新成人の皆様の今後のご活躍とご多幸を心より祈念いたします。

 

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二度と巡らぬ一期限りの、神の恵みの生なり。

 

神に、真と、魂と、感謝を捧げ、己の帰依を神に示すは、人の義務なり、務めなり。

 

自然、宇宙、生命、物質、あらゆる事象現象から神の意を汲み取り、交わり、一体となり、今ある生を全うすべし。

 

人の魂の奥底の、眠れる神を目覚ませよ。

 

神の慈愛に目を向け、神の願いをこの世に映せよ。

 

神と共に生きるを願い、森羅万象と己の命が一体となり、宇宙の真理に委ねて生きれば、言動全てが神の御意思(みこころ)となり、全ては善の循環となり、完全調和の美の世界とならん。

 

人の御魂の中に本来備えし徳は、神へ捧げる真(まこと)の思いと、森羅万象全ての命が支え合い和し生きる、美しく輝く御魂の顕現なり。

 

全ての人が御魂の奥に徳を備えしが、多くの人は気づかず曇らせ役目果たせず。

 

神の願いを映せしこの世は、全てに神の慈愛のこもれる、美しき光明世界。

 

己を神の心に高めて、それぞれ賜わりし役目を果たせよ。

 

この世に命を賜わり、生かされ、生きる歓び。

 

この地上に生ある意味を己に問い、生まれし意味を刻めよ。

 

一瞬一瞬が大事、一日一日が大事なり。

 

一瞬は全て、一日は全て、一生なり。

 

一日も無駄にすな、疎かににすな。

 

成人式

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