乱れし呼吸に神は宿らず

中心の音の始めの響きは、「す」の音なり。

 

原初の音は、次第に広がり、分かれゆく。

 

生きる基本の原点、息の始まり、呼吸なり。

 

 

日月の運行は天の呼吸、汐の満干は地の呼吸。

 

人の呼吸は波の列(つらなる)に同じ。

 

波も寄する時に音をなして引時に音なし。

 

 人も出息は音をなして、引息に音なし。

 

呼吸は神が息づく響きそのものなり。

 

神そのもの故、浅く乱れし呼吸に神は宿らず。

 

人は呼吸と気管を賜り、言葉と言霊発せることを許されし。

 

神は音にて、神の祈りを顕し、命となりて働き、宇宙は回らん。

 

言葉は神からの恩恵であることをどれだけの者が気づいておるか。

 

人と人とが意思疎通を図り、和を保ち、生きやすくとの願い込められ、神から与えられたる言葉。

 

今や争いを生み調和を乱す為の道具になりて、この世の循環乱されし。

 

怒りを言霊にのせ、負の波動を拡げゆく者多し。

 

怒りは本来他者に向けるものでなく、己の邪なる心、未熟な心に向けるもの。

 

怒りの想い湧き上がりし時、他者を責めるのでなく、己非なきか、過ちなきか、心を見つめ、反省すべし。

 

相手の行為正しくなき時あろうが、そんな中にも人を赦すという学びあることに気づけよ。

 

人を赦せぬ己の未熟さを悟るべし。

 

神から与えられし恩恵のひとつである言葉の使い方、今一度見直すことが肝要。

 

言葉を乱すは神への冒涜と心得るべし。

 

この世に有り難きもの数多き。

 

言葉の存在も当たり前と思わば感謝の心もなし。

 

神から与えられし恩恵に感謝し生きる心こそ、真の信仰なり。

 

生活とは命を活かすこと、生きる活力なり。

 

神の恩恵に感謝の心もちて、命を活かして生き続けることが毎日の生活となり、この地球の循環を整えん。

 

花

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