怒りと向き合う

人は皆罪人。知らず識らず様々なる罪を重ね生きるもの。個人の罪。民族の罪。人類の罪。故に、人は罪状消滅に生涯努めねばならぬ。

法で裁かれることなくとも、言葉で人を傷つけ、想念で傷つけ、人は加害者にも被害者にもなり得る。

神は人に、怒りという感情も与えた。そをいかに制御し抑えるかは、己の魂の器次第。

怒りは本来自分自身に向けしもの。怒りを抑えることできぬは、己の器小さき証。

怒りの本質は、己の言動・考え・尺度こそ正しきと思う心、傲慢さなり。己は絶対に間違いは犯さぬという傲慢さを捨て去らねば、怒りはやまぬ。

怒りの波動は、強く増幅しやすく、凶器となりて、己も他者をも突き刺し、心と魂傷つけ、精神冒し、貶めることとなる。怒りぶつけ合えば、更に悪波動増し、宇宙にまでも拡がりゆく。

怒り湧き上がりし時、怒りのままに言霊発するなかれ。呼吸を整え、心を鎮め、素直に謙虚に己を省みよ。

怒りの言霊・汚なき言霊は波動となりて、全てを穢す事を肝に銘じよ。

言霊は、音・振動・波動・光なり。音の振動は、魂にも宇宙にも届きゆく。

己に怒りあらば、根底にある因突き止め、許すが肝心なる。

本来、全ての感情ほどけば、何も絡むこと無く、魂は輝くもの。

己の傲慢さを捨て、神に許しを請い、人を許す心を持つならば、人類の罪は自ずと消えゆく。

縁ある者同士、必ずそれぞれの波動により影響与え合う。嫌悪を感じる相手には、己の邪気が必ず繁栄し、己を写し出す鏡となる。

人は縁に感謝を捧げ、己の波動を良きものに変え、周りにもその波動を放つ努力をなすべし。

周りに自分勝手な者多し、悪しき者多し、言霊悪き者多しと思うなれば、己の中にも同じ波動流れるなり。他を非難することなく、己の内を見よ。

良き縁に恵まれ、良き縁の中で共に成長せんと願うなれば、まず己自身を向上させよ。

花

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