【やさしさを
しぜんはんとし
はぐくんで
おしまぬあいを
ふりそそぐべし】
【優しさを
自然範とし
育んで
惜しまぬ愛を
降り注ぐべし】
◉人は独りでは生きられません。
互いに支え、支えられ、助け、助けられ生きるもの。
その中で、自分は独りで生きているのではないことを、また自分の御魂(みたま)が全てに繋がっていることを知り、優しさも育んでいきます。
優しさというのはただ同情するのではなく、相手の御魂が成長するような導きをすることであり、時に厳しい言葉を伝えなければならない場合もあります。
人の優しさと厳しさは、表裏一体の関係です。
相手に寄り添い、相手の苦しみや悲しみや辛さを共に感じて共有し、共に苦難を乗り越え喜び合う。
この宇宙の法則は循環と調和です。
循環というのは、この世を創り、宇宙を廻す全ての大元、原理の元であり、根本です。
自分の出したものが自分に返ります。
人への優しさも、当然ながら、いずれは自分に返ります。
「自他一如」、自分と他人とはそもそもひとつであることを悟り、愛を注ぐこと。
ご縁を歓び、睦(むつ)び、尊び、和す。
我を出すことなく、互いの気持ちを理解しようとし、争うことなく、相手を許すこと、受け入れること、認めること。
人も場も、穏やかに、和やかに、清らかに、浄め、癒し、温かな光で満たす。
厳しさは、相手のためと思っていても、ただ自分の独善の場合が多いものです。厳しさの奥の傲慢さに気づかなければなりません。
彷徨(さまよ)う御魂、傷ついた御魂、病んだ御魂、荒(すさ)んだ御魂を救うのは、愛の光であり、優しさです。
優しさや愛を育むには、森羅万象、自然を師とすればよいです。
優しさは、天性のものではなく、生き方、在り方を映すものです。
優しさを養う、育む、行うのは修行です。
目に見える愛、目に見えぬ愛を観じ、真(まこと)の愛と優しさを養い、育み、行い、優しい人に。