【このうちゅう
はちりつしゅうき
めぐるなり
じげんのぼるも
げんりつおなじ】
【この宇宙
八律周期
巡るなり
次元昇るも
原律同じ】
◉地なる母はアオウエイ(母音)、天なる父はチイキミシリヒニ(父韻)です。
イエスが「天にまします我らの父よ、願はくは御名(みな)の崇められん事を」と祈りましたが、父のとは森羅万象を生み出す生命の原律、父韻のことです。
神道では、この父韻のことを、ウヒヂニノカミ・スヒヂニノカミ・ツヌグヒノカミ・イクグヒノカミ・オホトノヂノカミ・オホトノベノカミ・オモダルノカミ・アヤカシコネノカミという八柱の名で示しています。
八父韻は循環します。
八律の変化を一循環すると、より高い次元に昇り、また八律の循環が始まりますが、その時の、新たな循環の原律そのものには変化はありません。
万物の色相は八律を周期としており、巻き貝のように螺旋形態で次元の階段を上下します。
ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ドという八音を一オクターブといいますが、
一オクターブも八律を原律として循環します。
音波も、電波も、光波も、電磁波も、震動は全て八律を原律として循環するようです。
森羅万象の客体も、人間の主体の精神も同一系列の氣(伊邪那き)と波(伊邪なみ)の震動を発しています。
森羅万象はこの二つの震動が感応同調する時、主体側に認識され自覚されます。
自覚は主体側のみに於いてなされ、客体側にはその権能はありません。
森羅万象が生まれてくる根源のエネルギーは八方に向かい展開する八性(やさか)、八相(はっそう)、八卦(はっけ)の勢を具備しています。
大和言葉の子音(三十ニの実相)も、八父韻と母音の結合により生み出されていますが、この八律の原理が働くからです。