禊ぎとは、心の穢れ歪みを知らせる為の、神の恵み、仕組みなり。
神への感謝足らぬ者、人への思いやり優しさ 欠ける者、我欲強き者、傲慢な者、それらも一つの穢れと等しき。
事故、病気、怪我、挫折、貧困、不幸通して神は伝えん。
禊ぎは、心の穢(けが)れを取る為の、尊き機会。
不幸恨まず、身を正し、真摯に受け留め、神の御意図を読み取り感謝せよ。
神の慈愛は遍く広がり、皆に等しき。
禊ぎの無き者、一人も無し。無しに見えるは、人間尺度。
常に努力精進、神に身を捧げて、神と共に生きる者には、神は無駄な苦労や苦しき禊ぎは与えぬ。
人は弱きもの。苦しき時、辛き時、耐えねばならぬ時ほど、心は揺らぎ、負に傾き、心は衰え、不平不満。
禊ぎは辛く苦しく耐え難きものなれど、そんな中にも一筋の光を見つけて、感謝の想いに高め得るかを、神は願い望まるる。
人は努力精進為して、己の魂を浄め、位相を高め、昇華を進めよ。
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正月まで余すところ数日となりました。家屋敷を掃き清め、神棚の飾りをし、歳神をお迎えをする準備をされたり、今年の反省をしたり、新たに来る年について考えたり、一年の疲れを癒したり、様々な過ごし方をされていることでしょう。
日本においては、いずれの地域でも大祓神事で、心身の大祓いも行われます。
大祓は日ノ本の国、上代から行われている神事で、公(おおやけ)全体を祓うという意味です。
人は神の子として清らかな存在としてこの世に生を享けますが、生身故、知らず識らずのうちに罪・咎・穢れなどがついて、神の子としての自覚を忘れ、我欲の道を進んでしまったりします。
神道は禊ぎに始まり禊ぎに終わると言います。
人は霊止(ひと)であり、霊の帰宿する意義であり、神の生宮(いきみや)です。そして、体内に神氣を受け、氣枯れ(穢れ)を生氣に変換することができます。
徹底的な修行を為せば、生身であっても、帰神(きしん)の状態、神人合一になれるはずです。
宇宙・大自然と一体となる調和の道こそが惟神(かんながら)の道です。
日本中の神社で、大祓祝詞や六根清浄の祓詞が響き渡り、この恒例の神事が行われるわけですから、日本列島全体の浄めが為され、エネルギー的にも軽くなるわけですが、人類の犯した罪はあまりにも大き過ぎます。
一年を振り返り、自分の歩んで来た道を再度見直し、来るべき新たな年の道しるべとしたいものです。
皆様、今年も一年大変お世話になり、ありがとうございました!
御縁ある皆様に心からの感謝を込めて、今年最後の御挨拶としたいと思います。
残りの数日が有意義で楽しい時間となり、よき締めくくりとなりますよう、心からお祈り申し上げます。