光生神父(こういしんぷ)である太陽のエネルギーは、丹生神母(にしょうしんぼ)である丹生津(にゅうつ)の障壁賀津(しょうへきがかい)に向けて放たれ、「丹生神母」は障壁賀の生命を兆す発生エネルギーを「光生神父」に向けて発しています。
この両者のエネルギーが大きく反応し合って、この太陽系宇宙産(うちゅう)を不変のものとしています。
この相方の触れ合い氣色の施津(せかい)そのままの写しが全ての生氣物(いきもの)に備えられて、太陽の施津は「雄蕊・雄・男」に、丹生津(宇宙産迂迦)の施津は「雌蕊・雌・女」に授けられました。
この両部の世界を弘法大師は、「金剛界曼荼羅(こんごうかいまんだら)」と「胎蔵界曼荼羅(たいぞうかいまんだら)」に現し置かれました。
特に「理(ことわり)の人間」においては三位一体となった無限大の世界の神仕組みを悟り、お互いに生かし合い、元々が霊魂に「愛染生成(あいぜんいなり)波動が組み込まれ一津の身であった為、双津(ふたつ)に分けられた霊魂が一津になろうと慕い合って、伊勢生成(いせいいなり)の御神理氣が発揮され、お互いの伊勢(いせい)の性が伊邪那委(いざない)「所為愛(しょいあい)」をもって知らず識らずの蜜月の間に結ばれて、何時しか姿なき霊魂が形ある胎児として宿されるのが明神の神の具現であり、「天照皇大御神(あまてらすすめらおおみかみ)」の賜物です。
今私たちが生氣ている生命界の生命も、天上神界の神仕組みをそのままに貸與された植物・動物・人間の三位一体の生命です。
従って、植物は雄しべに、動物は雄に、人間は男に太陽界金神(陽の世界)の「金剛蔵王の神霊力氣」により、生命継承権なる金玉(こんぎょく)を貸與(たいよ)され、其の上で、「知瑠恵(しるめぐみ)」の魂をいただき、生命界の弥栄の為に、神と、「御難賛助の御誓約(ごなんさんじょのうけひ)」、産霊(むすび)をしているのです。
御難賛助の御誓約(ごなんさんじょのうけひ)」とは、「どのような難儀があろうと、決して争いはせず、お互いに助け合い、この生命界の弥栄のために生きる」という誓いのことです。
熱田神宮では、今日も「尚武祭(しょうぶまつり)が行われていますが、この真の意味が正しく理解されておらず、武を尊ぶという字をあてています。
しかし、元々は「生産祭(しょうぶまつり)=正腑祭(しょうぶまつり)」であり、日輪太陽津において丹が寿命をいただき、生命の元が誕生する時にお活動(はたら)きになる神(熱田の大神)を讃えて、生命をいただいてることへの感謝をするお祭りです。
また五月五日の端午の節句を菖蒲(しょうぶ)の節句と言われますが、これも「生産(しょうぶ)=正腑(しょうぶ)」であり、「大正腑天神(だいしょうぶてんじん)の神」様に、新たな生命をいただいたことに感謝をして、次なる生命(いのち)の担い手として熱田の神(金剛蔵王界)より金玉(こんぎょく)をいただいた男の子が、正腑の霊魂を持って元氣に成長して、生命界の弥栄の為に貢献してくれることを願う祭りです。