丹紫(にしき)の御旗(みはた)と契約

徳島県三好郡東祖谷山村平家屋敷の阿佐家に「丹紫の御旗」が遺されていました。

 

丹朱と紫の二色で交互に染められ、生命生産出(うみだ)しの絶対なる五神理氣が織り込まれ、八幡大菩薩と最上段に書かれています。

 

五神理氣とは、

⓵息津 日輪津太陽神

⓶湍津 宇宙迂迦神

⓷邊津 産土之地球神

⓸卯根 月暦見満引神

⓹東生 天生零迦児神

 

丹朱(赤)と紫で絶対五神と天照皇大御神と「皇親(すめらかむつ)」神漏樹六根神 ・ 「皇親「(すめらかむつ)」神漏身六根神の八津(つ)の氣が合祀され織り込まれている丹紫の御旗、人祖家・天皇家の旗です。

 

この旗が入った箱が「契約の箱」です。この旗は平安初期に作り替えた物であって、仏教全盛期であった為、八幡大菩薩となっていますが、実際は、八幡大神のこと。

 

御嶽山も江戸期までは「八幡大菩薩」を祭神としていました。

 

✳︎✳︎神と人祖との対話✳︎✳︎

 

人祖「初代」伊邪那岐尊と「初代」伊邪那身命が、ご結婚なさる時、八和幡之大神(やわたのおおかみ)と約束なさいました。

 

そのお二人が神様(絶対五神)に、結婚のお赦しを申し出られた時。

 

《神》宇宙産(うちゅう)迂迦の神力氣(丹生津比咩)

『あなたたち二人は天界から零迦児として、「天之意和戸」を開いて下界へ降りるとき、この生命界は「三つの仕組み」になっていて、その三つの内の一津(つ)として新たに、人間として降りるのです。この「三つの仕組み」とは「植物」・「動物」・「人間」、これらが一津となって「食物連鎖の輪廻転生の世界」を死という形をもって巡り暮らしているのです。

 

そこには「争いも戦いも無い」神の仕組みのままに、「生まれて産み」「食べて食べられる」のです。

 

そして人間は、神の意志に従って生命界を発展させる為に、神に代わって降ろされているため、「理(ことわり)の世界」を知る事の契約はもう既にしています。

 

しかしながら、結婚すると新たに子供が生まれます。その子供だちにどう伝えていくのか、伝え切る約束が出来るか、出来るならば結婚を許しましょうけれど、それが出来ぬのなら許しません。二人が勝手に結婚しても、子供は差し上げません。』と仰いました。

 

《人祖「初代」伊邪那岐尊・「初代」伊邪那身命》

「神に誓って、子々孫々に至るまで、この神の御意志(みこころ)を伝え通して参ります。」と改めてお誓になりました。

 

《神》

『然らば、どのように伝えるのじゃ。』

 

《人祖「初代」伊邪那岐尊・「初代」伊邪那身命》

「この絶対五神を旗印の中に織り込み、子々孫々に至るまで伝えて行くと同時に、「八和幡之大神」をお祀りして、その神の御意志にそぐわない事は絶対してはならぬと言い伝えます。」

 

 

このようにして人祖・初代から「八和幡之大神」をお祀りされ、お生まれになった御子たちに、神の有難さや神の御意志を従い通していくことをお知らせし、成人の暁には「大丹生家・丹生家の丹紫の御旗」をお渡しになりました。

 

このようになさり「生命界の弥栄のため」に、神様との契約を代々お伝えになりました。この太古の神と人祖の約束の旗が、四国という嶋に護られ、今日まで形として遺されています。

 

また天皇が御一代毎に、神と不戦の契約の更新をなさる「大嘗祭(だいじょうさい)」としても遺されており天皇家が「人祖家」であるがために、本来の意味は薄れても、神が延々と伝え続けさせておみえです。

 

二色の御旗

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