丹生(にゅう)という言霊

「丹生」という言霊は、現在も地名として、また神の名として遺されていますが、太陽より発せられている生命の元(源)であり、「丹(たん・に)」から出ている言葉です。

 

丹とは、すべての生き物の生命遺伝子の元になる核のことです。

 

即ち、生命界の大元を意味しており、日本がその大元であった事を表しております。「日出ずる丹ノ本(にのもと)」、日ノ本、日本です。

 

丹生津比咩(にゅうつひめ)という神の名前がありますが、これは丹を産む比咩(ひめ)という意味であり、「障壁賀迂迦(しょうへきがうが)を表します。

 

日輪太陽界の中で丹と芒種(地球生命界に誕生する生命を育み育てるエネルギーのこと)のエネルギーと太陽の真光により、渾然一体となり、亢進状態を創りだされ、親光(しんこう)となって、宇宙産迂迦(うちゅううが)の際限津(さいげんかい)である貴天原(たかあまはら)に届きます。その御姿を阿弥陀如来と顕現されています。

 

障壁賀とは、丹(たん)がそこに集う生(しょう)と結合し、丹生丹生魂遺伝子(にしょうにゅうこんいでんし)を生産出(うみだ)される丹生津(にゅうつ)の施津(せかい)にあるお目出度いところです。

 

生命の神仕組みをよくご存知だった弘法大師との繋がりが深かった嵯峨天皇の離宮(大覚寺)に、障壁賀が遺されています。また二条城にも在り、徳川将軍が京都にお出でになった時、奥方と寝食を共にされた部屋にも遺されています。

 

また括理比咩(くくりひめ)は、丹が霊生(れいしょう)に変化する時お働きに成る、宇宙産(うちゅう)の意志であり、生命界が永遠の弥栄(いやさか)であるよう、どこまでも照り輝く神の叡智を産み出す、産霊(むすひ)の神力氣を表します。

 

地球上で生命の寿命を迎えると、四十九日までは生魂(しょうこん)のままであり、その後、丹は天に還る為に、生(しょう)を離します。丹と生とが分離して生命が亡くなるのです。

 

日の丸

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