正しい風邪の「ひきかた」  by 森井啓ニ

昔から

「体が冷えると風邪をひく」

「風邪をひいたら体を温めるとよい」

と言われます。

 

風邪の代表的なウイルスに

ライノウイルスやコロナウイルスがあります。

 

人に感染する

ヒトライノウイルスには

100種類以上の血清型が存在するため

風邪ワクチンの開発は困難です。

 

コロナウイルスも同様です。

コロナウイルスでは

ワクチンの治験段階で

ワクチンを接種した個体の方が

感染を悪化させてしまう問題も起きています。

rhi-rhinovirus-3_3fold-SCIENCE_CNNvirology.wisc.edu

 

風邪をひいたら暖かくして寝ること

これが一番である理由が

2014年に

米国科学アカデミー紀要(PNAS)に報告されました。

 

panasPNAS

 

この研究では

マウスの気道細胞を用いて、

37℃と33℃の条件で

ライノウイルスに対する免疫系の活性強度を調べ、

さらに

先天性免疫不全マウスでも同様の実験を行っています。

 

この研究結果によると

 

ライノウイルスは、低い温度ほど増殖が早い。

 

体の免疫系は、低い温度ほど活動が低下してしまう。

 

つまり

気温が低く、体が冷えると

ウイルスは増殖度が増して

それと同時に

ウイルスに抵抗するための免疫は弱まる

という二つの要素が重なることが判明しました。

 

風邪を引いて発熱するのも

ウイルスが増殖できなくするための

身体に最も必要な反応です。

 

もし健康体であるならば

絶対に解熱剤を使ってはいけません。

 

風邪をひいたら

暖かくして

栄養をとり

よく寝ること。

 

普段健康であるならば

薬にばかり頼らずに

自分の体に内在する自己治癒力も信頼しましょう。

 

もう一度

風邪について簡単にまとめておきましょう。

 

風邪のウイルスは

体内に入ると、

気道粘膜に付着して増殖を開始します。

 

この時点で

体がアルカリ性だったり、

抗体を持っているなど

免疫力が強ければ、

ウイルスは増殖できず、

無症状のまま回復します。

 

PCR検査では

この時点のウイルスがほとんど増殖していない段階でも

陽性となります。

 

だからPCR陽性者は

感染者とは言えません。

 

ウイルスが十分な量まで増殖すると、

気道粘膜は脳に指令を出して、

発熱します。

 

身体は

発熱することによって

このウイルスの体内での増殖を止めます。

 

ウイルスは発熱に弱いのです。

 

そして

弱ったウイルスを排除するために、

鼻水、痰、咳などの

さまざまな症状を起こします。

 

発熱してウイルスの増殖を止めて、

鼻水や痰、咳などで、

病原体を体外へと排出していくのです。

 

その治癒に繋がる身体の免疫のハタラキが

「風邪の症状」

と呼ばれるものです。

 

風邪の本体ではありません。

 

そして、

身体の免疫反応による自然治癒力によってウイルスが鎮圧されると、

風邪の症状は消失します。

 

身体は、

風邪を引く前よりも、

より強靭になります。

 

さらに

持病があれば、

持病ごと治ってしまうこともあります。

 

これが「風邪が治る」ということです。

 

風邪に対して正しく自己治癒力を使うことで、

より丈夫な体に調整されるのです。

 

この過程は

スポーツで言えば

ランニングや筋トレなどの基礎トレーニングに似ています。

 

正しく身体に負荷をかけることによって

より丈夫になります。

 

風邪は決して悪いものではないのです。

 

 

現代の治療はどうでしょうか。

 

風邪薬も解熱剤も

気軽に薬局で販売されています。

 

これらは

健康体においては

身体自身が治そうとする免疫反応を妨害してしまうだけであり、

実は、

風邪のウイルスを消す薬など存在しないのです。

 

インフルエンザに特効薬があるなどという人がいますが、

それは日本と米国だけの迷信。

 

インフルエンザ薬の消費も

日本と米国だけで消費されているのが現状です。

 

そして、

服用する薬の生体内での反応が

どれほど生体の正常な活動を妨げてしまうか

全く無視して使っているのが現状です。

 

ここまでわかっているにも関わらず、

いまだに

新型コロナでもウイルスの増殖を助けるために解熱剤が当たり前のように使われています。

 

これは何故でしょうか?

 

高熱が出るのは、

自己治癒力の発動であるのに、

あえて治癒の過程を妨害するのは何故でしょう?

 

誰も疑問に思わないのはどうしてでしょうか?

 

たしかに

ほとんどの人は

解熱剤によるウイルスの増殖促進を起されても

免疫力は

それを上回りウイルスに打ち勝つことができます。

 

それでも

若い世代で

特定の解熱剤を飲んだために

新型コロナが重症化した人たちが続きました。

健康な若い世代では

全く重症化しないにも関わらず、

何故解熱剤を飲んだ人だけ

重症化したと考えますか?

 

通常

高齢になり寿命が近づいたり、

さまざまな不健康状態の末期になり、

免疫システムが機能しなくなると

 

ウイルスに感染しても

ウイルスを死滅させるに充分な発熱するだけのエネルギーがなくなった場合には

 

もはや

高熱を出すことも出来ず、

そのまま

ウイルスの力に負けて寿命がきます。

 

でも

今の医療では発熱する治癒力のある患者に対してさえ

解熱剤を投与して

ウイルスの増殖を奨励してしまうという

矛盾のある治療を行っています。

 

つまり

治癒に最も重要な免疫システムを妨害しているのです。

 

医学雑誌ネイチャーメディスンには、

特定の医薬品が

サイトカインストームを引き起こし重症化する

という論文報告も出ています。

 

 

喩えてみると、

ピアノの演奏で

美しい旋律を奏でている最中に

横から適当に鍵盤を押して、

音楽を妨害するようなものです。

 

 

基本的に

正しい風邪の引き方とは

仕事を休んで

薬に頼らず

暖かくして

しっかりと寝ること。

 

あとは

しっかりと体の言葉に耳を傾けること。

 

水分が必要ならとる。

塩分が必要ならとる。

お腹が空いたなら、消化の良いものを少量ずつとる。

 

そしてしっかりと寝る。

 

当たり前のことばかりです。

 

あと

令和版では

テレビをつけないこと

も大切です。

テレビから出てくるウイルスが一番やっかいですから。

 

コロナも

多くの人が怖がる必要はなく、

集団免疫を達成して

終息するのが自然の流れです。

 

いつまで過剰な恐怖を演出して

逃げ続けるつもりなのでしょう?

 

 

風邪は「ひく」といいますが、

これは昔の人は

風邪の原因は邪氣をひきつける

と考えていたことに由来します。

 

自分の思いや行いが悪いと

邪氣をひいてきてしまうのです。

 

 

現代の私たちは

風邪をウイルスや細菌のせいにしてしまっています。

 

でも

もっと別の角度から見てみませんか?

 

風邪は

正しく対処すれば

ありがたい面も結構あるのです。

http://shindenforest.blog.jp/archives/82606317.html

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