人は皆、向上、成長望むもの。
なれど、人との差異を比べるなかれ。神の目からは、人皆同じ。
どちらが優るか劣るか、自他を比べる、次元低き、人間尺度の、くだらぬ競争。
神の尺度は、神の御意(みこころ)適うか否か。神への感謝、深きか否か。全てに対する愛の深きか否か。
神とは宇宙意思なり。
全ての人の魂の奥底に神仏宿らん。
この地球は物質世界に見えるなれど、真実は、想念の世界なり。
一人ひとりの心の状態が、そのまま形となりてこの世に現れん。
この世の乱れは、一人ひとりの心の動揺、迷い、曇り、汚れが映し出されたに他ならぬ。
一人ひとりが、清浄なる、全く揺らがぬ中庸の状態なれば、不安定な世は改善される。
世の迷いの因は、自らの心に有り。
こだわり執着を捨てよ。意識ひとつで、苦しみは苦しみでなくなる。感覚作用が生みだす、いろいろな認識や感情などに、とらわれることなかれ。
執着とは、一つの見方で、事をくくること。皆それぞれ価値観も基準も異なる故、ひとつくくるは、苦しみ生むのみ。
多くの人の心や意思は、煩悩に縛られ、がんじがらめ。そが、不幸の根本なり。
不幸や苦しみは、全て己が産み出した幻に過ぎぬ。心が作り出した幻にとらわれることなければ、真の自由を得ること可なり。
人よ、
この世の修行怠るなかれ。
体の痛みも苦しみも、己の心のありようと意思にて、消して失くせる幻のごとし。
この世の修行は易きもの。
なれど、あの世の霊行厳しきもの。魂の真の禊ぎなりて、魂の汚れあれば、ごまかせぬ、隠せぬ、厳しき裁きあり。
迷い、執着、曇り、こだわり捨てよ、禊ぎ浄めて、あの世に持ち越すな。
死して還るあの世では、名誉、肩書き、物質金銭、何も役にも立たず。
人の執着、金にも表わる。
金は本来、神に供え捧げる最も尊き真心、誠、神への感謝、帰依する心の証し、根本なり。
独占、支配するは、神への冒瀆と知れよ。
今の人は、執着深め、支配、独占、金の僕と成り果てて、神の基準から遠く離れて、狂いし状態。
食も金も全ての富は神からの尊き恵みなり。
人の幸せ願い、見返り報酬求めることなく、捧げる心、平等に分かち合うことこそ、神の喜ばれ、神の意に沿う使い方。
神社の賽銭、そも同じなり。
心の囚われ、束縛、執着なくなり、真の喜び、神の基準で生きるのならば、心は自由となるなり。
価値の基準を正し、感謝と誠の心を捧げ、神の望まる生き方を示せよ。