ランの一種でシラサギを思わせる美しい花がありますが、シラサギが翼を広げた様に似ていることが、名前の由来です。
花言葉は、「清純・無垢・神秘的な愛・夢でもあなたを想う・繊細・発展・芯の強さ」。
「夢でもあなたを想う」という深い愛から、弘法大師のことが浮かびます。
彼もそういう想いで言霊を残しています。
『貧道(ひんどう)と君と遠く相知れり。山河雲水(さんがうんすい)何ぞ能(よ)く阻(へだ)てん。』
弘法大師の深い愛を感じます。
「私とあなたは遠い昔からの友。山河雲水がどうして私たち二人の仲を隔てられることができるでしょうか?」
貧道というのは、僧の謙称のことなので、つまり、弘法大師のこと。
こんなに熱い想いだから、恋人にでもあてたかのような文ですが、これは小野朝臣岑守(おののあそんみねもり)にあてた文で、陸奥の国を任された彼のことを心から案じる弘法大師の想いのようです。
「夢でもあなたのことを大切に想う」。「あなた」というのを、もっと大きく拡げて、「生きとし生けるこの世の全ての存在」と観じ、神の意識で、全てを包む光になれるといいですね。