【ちはやふる
かみのみめぐみ
いとゆたか
たたへつくせぬ
とふとさよ】
【ちはやふる
神の御恵み
いと豊か
讃へ尽くせぬ
尊さよ】
◉神は人に様々な恩恵を与えてくださってます。
肉体、心、魂、感情、食べ物、言葉、文字、数字、数え上げればきりがないほどの恵み。
その中でも最も尊いものの一つが言葉です。
「千(道)早振る(ちはやふる)」の早振りとは、すべての言霊五十音を以って、森羅万象の実相、道理のすべてを簡潔迅速に把握理解表現する方法です。
思想や政策を五十音の配列に映し、様々な人生観、世界観、宇宙観、生命観の範疇を端的に示すことが出来ます。
五十音は鏡(鑑)ですから、正心は正しく映し出され、禍心(かしん)は禍った音(おん)によって映し出されます。
つまり、人の言葉には、その人の波動が乗り、その人の心のすべてが映し出されていると言うことです。
言葉は命であり神である。
己の生命そのものこそが、神の慈愛であり光です。
しかし、人は恩恵への感謝、今を生かされている大恩を忘れ去り、いつしか物質は物欲の対象となり、自らを貶め続けています。
人が神から賜るものは、一つも無駄なく不足も無し。
大地も、そもそも人間だけのものではなく、地上に住む全ての生命のものです。
ですから、本来土地や山を売買の対象とすることなどは許されぬことなのですが。
神に、己と人類の過ちを詫び、素直な魂と真(まこと)を捧げて感謝の祈りをしたいものです。
人は神の分け御魂ですので、本来、行なうすべてが神の御意(みこころ)であるはずです。
神に問うことなく、己自身に問い、己の意思で行い、自ら進むのが真なる在り方です。
易占・推命学などの客体現象の法則から、主体である人を規律しようとするやり方では、人が運命の制約の下(もと)に置かれ終始これに操縦されることになります。
人は主体に立脚自律して、自己、またこの世界を創造して生きていくのが本来の人間生命意志活動です。
占いや霊能者や神に問いかけ行動するのはまだまだ己の禊ぎ祓い浄化が出来てない証です。
動物や自然を範として、自律し、純粋に生きることが出来ると良いですね。
動物は神の意思に忠実であり、神の慈愛を表すのみに生まれ、生きます。
争うこともなく、不平も愚痴言うこと無く、欲も望みも無く、与えられるもののみで足りて、何の不満も不足もありません。
ただ純粋に素直に生きるのみ。
神の意に忠実に従い、謙虚に素直に生きれば、迷いも生まれず、即疑即解。
人は真理(神理)に目覚めるまでは迷うもの。
目覚めれば、迷いは一切無くなり、己の意志も目標も、自ずと定まります。