【いづみたま
みづのみたまと
すべたまふ
ひかりつきせぬ
みいづかしこし】
【厳御魂
瑞の御魂と
統(す)べたまふ
光尽きせぬ
御稜威(みいづ)畏(かしこ)し】
◉人の魂の構造は、江戸時代には国学者である本田親徳(ほんだちかあつ)、明治は出口王仁三郎(でぐちおにざぶろう)により、まとめられています。
魂は一霊四魂(いちれいしこん)、四つの魂とそれを統御する一つの霊から成り立っていると言われています。
四とは、荒魂(あらみたま)、和魂(にぎみたま)、幸魂(さきみたま)、奇魂(くしみたま)であり、一霊は直霊(なほひ)という神名がついています。
荒魂の働きは「勇」で、前進する力、
和魂の働きは「親」で、人と親しく交わる力であり調和する力です。
幸魂の働きは「愛」で愛し育くむ力です。
奇魂の働きは「智」で、観察し分析、真理を探究する力です。
人それぞれ、このバランスが異なり、その組み合わせにより、個性や性格も異なります。
これらの四つの機能を統括しているのが、直霊(なほひ)と呼ばれる一霊です。
それは省みる力であり、良心のような働きをします。
経魂(けいこん)である荒魂と和魂の二魂の主宰する神魂(しんこん)を厳魂(いづのみたま)と言います。
緯魂(いこん)である奇魂と幸魂の二魂の主宰する神魂を瑞魂(みづのみたま)と言います。
厳瑞合一(げんずいごういつ)である、最も尊い霊を伊都能売魂(いづのめのみたま)と言います。
伊都能売魂は、厳魂に偏せず、瑞魂にも偏することのない相調和する完全無欠のミロクの魂です。