今回のご奉仕は、2月1日~7日までの長期に渡り行われました。全国から集いご奉仕して下さった皆様に、心より感謝申し上げます。誠にありがとうございました。
少し詳しくご報告させていただきます。
2月1日・・・境内の掃除、節分祭・どんど焼きの準備、神社に奉納された古いのぼり旗を取り外し、新しい旗に取り換えました。
阿須賀神社にはたくさの奉納のぼり旗が掲げられています。のぼり旗で神社を飾りにぎやかにすることで、参拝者に信仰心や神様への畏敬の念を起こさせると共に、神様も喜んで下さいます。奉納する人も神社を助け、神様にも喜んでいただき、神様の御加護もいただき、地域も栄えることを願っています。申し込みは随時受け付けています。(3000円)
2月2日…節分祭・どんど焼き。
どんど焼きの場のお浄めをし、午後12時点火~20時消火。次から次へと途切れることなく大勢の参拝者様がおみえになりましたし、お守りコーナーにも大勢の方々が寄ってくださいました。阿須賀神社は地元の方々に愛されていますね。護摩木・お守り・お札コーナー担当、どんど焼きの火の担当、それぞれに分かれてのお仕事でしたが、(今年はコロナ感染拡大防止の為、甘酒は中止となりました。)地元の方々と市外県外からお手伝いにいらした方々とが共に手を取り合い、力を合わせて事に取り組む和の姿は本当に美しいです。
神社は神と人、人と人との交流の場で、日本人は神社にいる時は、心穏やか安らぎます。祭りも、神との縁を繋ぎたいとか交流したいという無意識の心の表れです。日本は大和の国で、和の精神を重んじる民族です。心を一つにして力を合わせ、神事に取り組むのは、正に和の心そのもの。人々が手を取り合い、和を為し、輪を拡げ、祖先から受け継がれている素晴らしい和の伝統・財産を絶やすことなく、守っていかなければなりません。次の世にも繋いで、人の心の支えとなります。大和の国の素晴らしさ、大和心を、神社を通して、人は気づくといいですよね。大和心の素晴らしさを悟れば、この世から争いなど消え去ります。
2月3日・・・どんど焼きであちこちに散らばった灰を取りながらの境内のお掃除と、枯れ葉置き場を整える作業をしました。
2月6日・・・御燈祭り。
今年はコロナ感染拡大防止の観点から、上がり子の参加が中止となり関係者のみでの神事となりました。神倉山からの御神火が直接阿須賀に運ばれ点火されるということは今までにはなかったことなのですが、今年は直接御神火が運ばれました。まさに神話の再現、大和魂蘇りの神事。厳粛に滞りなく執り行われ、特別な神事となりました。
男性の祭りなので、お手伝いも男性しか前面に出る事は許されず、女性は裏方に徹します。県外からも男性がかけつけてくださり、地元の男性と力を合わせて、火を焚いて一行をお迎えしてくださいました。
2月7日・・・境内のお掃除。枯れ葉置き場を整える。おみくじコーナー設置作業。
以下、熊野について、昨年書いた記事から再掲載させていただきます。
火祭りを経験させていただいて、熊野の地の役割について深く考えさせられましたし、様々な想いが浮かびました。出雲大社の火祭りや神倉山での火祭りご神事も浮かぶことの一つです。
「火継ぎ」は「霊威」の継承を意味し、「火」を継ぐことは「霊(ひ)」を継ぐこと。火を表す文字である、「烈火」と呼ばれる漢字の下の部分にある四つの点は(灬)、「炎」が簡略化されてこの形になったもの、火が脚になる時の形で、「烈・烹・煮・焦・燃・然・熟,熊・点・焦・照」などがあります。「然」は、「犬・肉・火」を意味し、捧げ物としての動物の肉を火で焼く意味から、「もやす」の意味になったと言われています。
「熊」に「火」が関係するのは何故なのか
いろいろな説があるようですが、火の精と考えられていたことに由来すると言う説も。クマの油はとてもよく燃えるから、ということも関係するみたいです。クマは古来から食用とされてきました。冬に収入源が激減する北に住む人たちにとっては、クマを捕獲するのは、生きていく為に必要です。特に「熊の胆」などは万能薬ということで高値で取引されたそうです。クマの肉の脂肪分は融点が低く、旨味も強いそうです。そういった特徴が「燃えやすい」ということに繋がるのかもです。
「熊」は「火が鮮やかに光る様子」を表していたところから、動物の「くま」の意味にも用いられるようになったようです。中国では、「熊熊」という熟語は、「光の明るさが盛んで、輝き合う素晴らしい様子」を賛美した気持ちを表しているそうです。
「奥・隈」も「くま」と読みますが、「奥」の字は、「宀(室のこと)と、采(たいまつのこと)と、廾(両手のこと)」から成り、「たいまつを両手でかかげて、奥深いところにいること」を意味しているそうです。
熊野は、古代より火を伴うお祭りをする地として崇められてきました。文明の進化と共に、我々が失ってきてしまった大切なこと、我々を生かしてくださる自然の豊かさや力を、昔に戻って見つめ直してみることが必要です。
「火」は「日」であり「霊(ひ)」でもあります。「人」は「霊人(ひと)・霊止(ひと)」とも書きます。火を起こすには、その日の天候・風向き・湿度・温度の状況や木の状態・火口の作り具合により、火の起こり方は違うはずですが、一番影響を与えるのは、起こす人の精神の状態だと思います。神聖な「火・霊(ひ)」の重要性を教え示すのが、熊野の地の役割の一つなのかもしれないですね。
五色の旗の土台漆塗り直しを、滋賀県の漆塗り職人であり仏壇・神棚作り職人(大杉神社のお世話人でもあります)にお願いしていたのですが、御燈祭り当日に届けて下さいました。、ピカピカの素晴らしい姿になり戻って来た土台を見て、宮司様も、奥様も、崇敬会の皆も感動し言葉を失うほどでした。本来の値段の3分の1以下にしてくださり、差額分はご寄付奉納という形にして下さいました。素晴らしく仕上げて下さり届けて下さった武田様ご夫妻に心から感謝申し上げます。ありがとうございました。
神倉からの御神火を灯す為の蝋燭は、2016年の伊勢志摩サミットの時に世界各国首脳への贈答品として選ばれた、松井本和蝋燭店(愛知県岡崎市)のご主人に作っていただきました。素晴らしい蝋燭を作って下さった松井様に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
今回、本和蝋燭2本・燭台・神具8点の漆塗り・奉納金・御神酒、(合計 204,800円)を崇敬会から奉納させていただきましたことをご報告させていただきます。また、稲荷神社の眷属の置物を塚田様がご寄付して下さいました。第2午の日である2月15日に新しい眷属様をお迎えし御霊移りの神事を、宮司様とご寄付下さった塚田様がご一緒に執り行って下さることになっております。御都合のつく方は、どうぞご参列下さい。
足を運びご奉仕に参加して下さった皆様(1週間通しでご奉仕して下さった方もいました)、ご寄付下さった皆様、祈りという形で応援して下さった皆様、誠にありがとうございました。心より感謝申し上げます。
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次回の阿須賀神社崇敬会活動(境内清掃)予定
令和2年3月13日(土)9時からとなります。
連絡先 トランブレーみゆきまでお願いします。
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