真（まこと）の豊かさ知りたくば、今ある己の命を見よ。
神から賜りし体と心と魂。そにこめられし神の愛。
人たる今の命こそ、神の御恵み（みめぐみ）豊かさよ。
利他の心、他の幸せ喜ぶ心、そが人の心の真（まこと）の姿。
この世に神の愛のこもらぬ命は一つも無し。
清き心の目を拓くなれば、命こそが神の祈り、豊かさなることに気づくなり。
宇宙、天地、陰陽與(ク）みて万物を産む。
月日の運行、天の呼吸なり。
汐の干満、地の呼吸なり。
波の寄する音、人の出息と同じく音を成す。
波の引く音、人の入息と同じく音は無し。
人は、天地と同じく陰陽與(ク）みたる小宇宙。
天地の陰を背負い 陽を抱きし、この世に命をいただくありがたさ。
人がこの世に生を享けたるは、天地開闢（てんちかいびゃく）に等しきこと。
宇宙一切の万物流転と生成化育の姿は、神の想念の顕れに他ならぬ。
天地は外に非ず、開闢（かいびゃく）は己の内に在り。
己の中の神に気づくことこそ、真の豊かさ知ることに繋がるなり。
