「お陰様」という言葉・・・
「かげ」の語源は「古形カガの転じたものでカガヨヒ、カグツチのカガ・カグと同根。光 によってできる像、明暗ともに言う」(岩波古語辞典)
「光の明暗を含めて言う。光(かげ)・影(かげ)のように用いる。
「かがみ」は影見。「かぎろふ」は「夕かぎる」「玉かぎる」と同じように、その光の揺曵(ようえい)する様をいう。強烈な光でなく、しずかかにゆれて陰翳(いんえい)をも つような光のことを言う。」(字訓)
「カガ」の転じたもの。カガヤクの義から(小学館・日本語源大辞典)
「影」の第一の意味は「光」です。(三省堂・古語辞典)
どれを調べても、光の明暗に関連する言葉で、根源はカガとかカギロフとかの光の発光する様子を表す言葉です。
だから「お陰様」というのは神や他人の光があたることで、輝きを増す人間の様ということで、自分ひとりで生きているのではなく周りに生かされていると言うことがこの言葉にも現れていることに気づかされます。
伊勢神宮の「お陰参り」、この意味ですね(^^)
私たちは常に光をいただいているし、私たちは光そのもの。
